吉田 隆
使徒行伝
講義科目の概要
使徒行伝には、教会の誕生と初代教会の歴史が記されています。イエス様が十字架にかかって成し遂げた御業を弟子たちが世界に向かって宣教していった最初の部分が描かれており、今日の教会にとっても模範となる多くの事柄が含まれています。
使徒行伝を学ぶことによって、現代の教会が抱えている課題を探りつつ、地の果てまでの宣教を成し遂げたいと願っている方々に、是非受講していただきたいと願っています。
授業は次のように行われます。
1. 暗唱聖句テスト
2. 生徒の当番制による6分間のショートメッセージとそれに対する質疑応答、講評。1人に1章の中からメッセージを語る課題が与えられます。生徒は、だれに対するメッセージをするか、タイトルは何か、などを自分で決めます。例えば、中学生に対する伝道メッセージであると仮定すると、聴衆である他の生徒たちは、中学生になってメッセージを聴きます。パワーポイントを使っても、紙芝居をしても、どのような方法でも、プレゼンテーションの仕方は自由です。
3. 授業。パワーポイントを使って行います。
4. ブレインストーミング(ある課題に関して、生徒たちが自由に思いつく意見を発表します。たとえば、「イエスを十字架につけたのは誰か?」という質問が出され、生徒たちは、一人ひとりが考える人物の名前を答えます。教師は複数の答えを分類してまとめます。)授業では、教師が一方的に教えるのではなく、生徒たちが自発的に考え、お互いに刺激をしながら積極的に答えを発表することを奨励します。
使徒行伝は、終っていない書物であると言われてきました。今も続いているのです。私たちは、この書に積極的に関わる中で、単に過去の出来事を読むというよりも、聖霊様と一緒にこの使徒行伝を今生きて行きたいのです。
この授業は、1年生にとって初めてメッセージをする機会となるでしょう。自分で祈って、聖書を読み、参考書を読んで準備をしていただきます。聴衆の心をつかむことも課題となります。聞いてみたいと思わせる説教題をつけることから始まり、気の利いた最初のトークを考えます。これは、卒業してからメッセージを準備するにあたり、大きく役に立つでしょう。
また暗唱聖句をしたみことばは、生涯忘れることなく心に残り、いつも聖霊様が用いてくださるでしょう。他のみことばを覚える動機付けになることを願っています。私たちは、記憶しなければならないことは集中して記憶させる必要があることを悟る必要があります。
また、全員でするブレインストーミングで、様々な意見を聴いてまとめる力を養うことで、やがて自分ひとりでブレインストーミングをする練習となることでしょう。
この授業を受講した人が、初代の教会のリーダーたちのように、聖霊様により頼んで、主のみこころを求め、宣教にて世界に出て行くようになってくださることを期待しています。
受講対象者
「使徒行伝」は、KBIの1年生の受講科目です。また、通信講座を利用する方々も受講することができます。
プロフィール
上智大学経済学部卒業、単立ペンテコステ聖書学校修了、シアトル・バイブルカレッジ卒業。ワールドリンク・ユニバーシティーより宣教学名誉博士授与。ハガイ・インスティテュートAdvanced Leadership Skills Course シンガポールにて修了。
三井銀行(現三井住友銀行)、和菓子店亀末広に勤務の後、京都キリスト福音教会にて献身し、伝道師及び牧師を歴任。
アジア・アウトリーチ宣教師として、香港にて7年間の宣教の後帰国、GCI大宣教命令学院教師として、ミャンマー、モンゴル、スリランカなどにおける現地の教会開拓者や牧師訓練に従事。
アジア・アウトリーチ・ジャパン主事。グレイト・コミッション主幹。
PAMペンテコステ・アジア宣教協議会理事、WMC世界宣教委員。
「中国リバイバルの躍進」(ディヴィッド・ワング&カール・ローレンス共著)を日本語に翻訳出版。
サイト:アジア・アウトリーチ・ジャパン / グレイト・コミッション